オオゴカヨウオウレン
Coptis ramosa は屋久島特産の常緑多年草です。 写真は3月2日に標高1,000m少しの所での撮影ですが、ちょうど花の盛りの時期だったようで、一部では果実もできていました。
上の写真は岩上で、厚く岩を覆うコケの中に根が広がっています。 この花の見られる所はほとんどがそのような場所で、その意味ではコケが育てている花と言えるのではないでしょうか。
本種の和名を漢字で表すと「大五加葉黄連」となります。 漢方薬としてよく知られている黄連はキクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンの総称として使われていますが(
こちら)、本種も同じ属に分類されていて、ゴカヨウオウレンは
バイカオウレンの別名です。 ちなみに、バイカオウレン
C. quinquefolia と本種はよく似ていますが、本種は匍匐茎を出しません。
上はオオゴカヨウオウレンの花です。 白い5枚の花弁のように見えるのはガク片で、花弁は退化し蜜を出す器官になっています(上の写真の黄色い所です)。 オシベは多数で葯は白く、緑色のメシベは数本が独立しています。
(2020.3.2. 屋久島)
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