上は京都府立植物園の温室にあった、私が関心を持ったランで、ラベルを見ると、Bulbophyllum falcatum とありました。
関心を持った理由は後に書くとして、Bulbophyllumはラン科最大の属で、東南アジアを中心に、ほとんど全世界の熱帯~温帯に広く分布しています。 日本にもマメヅタランやムギランなどが分布していて、マメヅタラン属という属名が与えられています。
少し調べてみると、Bulbophyllum falcatum は、シエラレオネからコンゴ、ウガンダ西部までの熱帯アフリカに分布しているようです。
花茎は長さ10cmほどで、翼状になっていて、その両側に高さ1cmあまりの花が1列に10〜15個並んでいます。
側ガク片は濃い赤色で、背ガク片は黄色く視覚的に最も目立っていて、上半が太くなっています。 花弁は極めて小さく、糸状です。
花の形もおもしろいのですが、ラン科の花は多様性に富んでいて、そんなに驚きはありません。 私が関心を持ったのは花の向きです。
花は全て花茎の方を向いていて、外側を向いていません。 つまり花粉媒介者は飛来する昆虫などでは無さそうです。 花粉媒介者は花茎を伝って歩いてくるのでしょうか?
ネットで調べると、育て方などについてはいろいろ書かれてあるのですが、花粉媒介については情報を得ることができませんでした。 どんな生物が花粉を媒介しているのか、興味津々です。
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