写真はナガバサワゴケ Philonotis lancifolium だと思います。 岩面を伝う水の路に育っていました。
比較的大形で茎は2cm以上あります。 茎は赤い色をしていますが、葉は密についていて、乾くと茎に接着し、下部は仮根に覆われていて、茎の色はあまり見えません。
葉は広披針形で、基部の少し上が最も幅広くなっています。 細歯がある葉縁は、葉先近くを除き、強く反曲しています。
中肋は葉先直下に届いています。
上は葉の中央部を背面から撮っていて、左上には中肋が、右下には反曲している葉縁が写っています。 葉身細胞は長い矩形で、上端にあるパピラは腹面に出ているため、あまりはっきりとは写っていません。
上は葉の基部を腹面から撮っていますので、細胞のパピラは明瞭です。 翼部は明瞭な区画をなしておらず、葉身細胞は葉の基部に近づくにつれて次第に方形に移行しています。
上は葉とその中肋の横断面です。
上は茎の横断面です。
(2023.5.3. 奈良県宇陀市)
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