樹幹で、いろいろなコケや地衣類が混生していました。 上の写真で、幅の広い苔類はチヂミカヤゴケの雄株です。 幅の狭い苔類はヒメヤスデゴケ Frullania ericoides だと思いますが、似たものが何種類かあるので、「?」付きにしておきます。 雌苞葉や花被などの雌性生殖器官があると、はっきりするのですが・・・。
上は湿った状態を腹面から撮っています。 葉を含めた茎の幅は約1mm、背片は卵形で円頭です。
腹片はシリンダー状で茎の反対側に少し傾いています。 腹葉は茎の約3倍幅です。
腹葉はほぼ全縁で、先端は1/5まで2裂しています。
上は腹葉を取り除いて腹片のスチルス(柱状細胞)を撮っています。 上の写真でスチルスは丸みを帯びた3~4細胞が1列に並んでいます。
上は背片で、上縁基部がやや耳状に膨らんでいます。 眼点細胞はありません。
背片の細胞は薄壁で、大きなトリゴンがあります(上の写真)。
上は腹葉です。
(2023.4.27. 京都御苑)
0 件のコメント:
コメントを投稿