湿った岸壁にあったコケ群落(上の写真)、大きな葉(と言っても長さ4mmほど)の蘚類はムツコネジレゴケではないかと思っているのですが、その隙間を埋めるように育っているのは、ウニヤバネゴケ Cephaloziella spinicaulis だと思います。
本種はこれまで2回(こちらとこちら)載せていますが、小さいうえに茎も葉も突起だらけで、1枚の葉の形も分かりませんでした。 今回は、全体の様子は上記に譲り、どうにか茎から外した1枚を撮ってみたのですが・・・
上がその葉ですが、葉縁と葉の中央部にある高い突起との両方をはっきり撮ろうとすれば深度合成せざるを得ません。 分かったことは、葉が1/2程度まで2裂していることと、突起はいろんな方向を向いていること。
上は葉の中央部の突起の頂付近にピントを合わせ、深度合成せずに撮った写真です。 葉の外形はぼんやりとしか分かりませんが、突起の様子はこちらの方がよく分かります。
平凡社では「葉の背面に単細胞性の突起がある。」となっていますが、突起は単細胞性ではないようです。 各細胞の油体は豊富にあるようです。
(2023.5.3. 奈良県宇陀市)
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