エゾムチゴケ Bazzania trilobata がたくさんの蒴をつけていました。
込み合った群落で、二又状になった枝はとても少なく、枝はそれぞれ上へ伸びています。 このように密集していることが蒴をつけていることと関係しているのではないかと思いました。
写真の右下には腹面が写っていますが、葉の先端はほとんど内曲していません。
葉は乾いてきて内曲していますが、茎の幅は葉を含めて4~5mmあります。
上は腹面から撮っています。 腹葉の幅は茎径の2倍以下です。
ムチゴケ属の同定で、葉と腹葉は基部で合着する/しないが1つのポイントになります。 上の写真では、①では合着しているようにもみえますが、②では明らかに離れています。 これは、葉と腹葉は互いに自由度を持って離れてついているが、①ではたまたま距離が近かったと理解すべきでしょう。
上は葉で、先端には3個の歯があります。 葉の長さは2~3mm、幅は約1.5mmです。
上は葉の葉身細胞です。 油体は均質です。
上は腹葉です。 先端は1/5~1/4まで不規則に裂け、鋸歯状です。
上は胞子散布中の蒴です。
上は胞子と弾糸です。
(2023.9.10. 北海道 雌阿寒温泉近く)
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