写真の花被をつけたコケ、2023.9.10. 北海道・雌阿寒温泉近くの森にあったコケです。 マルバヤバネゴケ Cephalozia lunulifolia だと思うのですが、平凡社では分布は本州~九州となっていて、北海道には分布しないことになっています。
葉は茎に斜め~縦についています。
葉は2裂し、裂片は披針形~三角形で、先端は相接しています。 葉の背縁基部は長く下延しています。 腹葉はありません。
葉身細胞は 15-35×15-35μmで、油体はありません(上の写真)。
上は茎の横断面です。 大きな表皮細胞に囲まれて、厚壁の小さな髄細胞があります。
花被の基部は多くの雌苞葉に囲まれています(上の写真)。 平凡社には「雌苞葉の外縁の刺が1個と少なく(以下略)」とあり、たしかにそのような雌苞葉もあるのですが(上の写真の赤い矢印)、それ以外の形態の雌苞葉もいろいろありました。
上は花被の口部です。
◎ マルバヤバネゴケと思われるコケはこちらにも載せています。
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