写真はヒメアカネ Sympetrum parvulum でしょう。 大阪府豊能郡能勢町の地黄湿地にたくさんいました(2023.9.24.撮影)。 湿地で見られるトンボ科アカネ属のいわゆる赤とんぼで、和名のとおり国内の赤とんぼでは最小です。
本種はマユタテアカネよりひと回り小さいのですが、胸側面の黒色条の様子など、よく似ています。 両者のオスの確実な違いは腹端の上付属器の形で、マユタテアカネのそれが大きくそり上がっているのに対し、本種の腹端の上付属器は反りが弱く、ほとんど平らです(下の写真)。
ところで、上の写真はオスが腹端の付属器でメスをつかまえていると同時に、メスはオスの腹部に4本の脚でとまっています。 このように、静止している時には4本の脚しか使わない昆虫がたくさんいることを、「昆虫の脚はなぜ6本か」に書いています。
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