2023-09-30

ホソツクシタケ

 

 写真は、昨年のホオノキの穂状花序に生えたホソツクシタケ Xylaria magnoliae です。 和名を漢字にすると「細土筆茸」でしょう。 雄阿寒岳の山麓で 2023.9.9.に撮影しました。 この近縁種には、本種のように特定の植物体から発生するものがたくさんあるようです。

 本種はクロサイワイタケ科に分類されている子嚢菌です。 春の発生時には、表面が分生子に覆われて白いようですが、夏から秋にかけて子嚢殻が形成され、上の写真のように表面が粒状になるにつれて黒っぽくなるようです。

 拡大すると、各子嚢殻の中央に小さな突起が見られます(上の写真)。 ここから胞子が噴出するのでしょう。

0 件のコメント: