写真は、観光用に公開されている廃坑内で、ライトに照らされて育っていたヒシャクゴケ科の苔類です(2024.11.16.撮影)。 M氏に見てもらったところ、Douinia属と思われるが、国内ではこれまで記録されていないコケかもしれないということでした。 ネットで外国のものも検索したのですが、今のところ、似たものをみつけることができていません。
Douinia属は、国内ではコオイゴケ Douinia plicata が知られていますが、下に書くように、葉縁の歯の様子など、いろいろ異なります。 なお、コオイゴケも最近まで Diplophyllum(シロコオイゴケ属)とされていました。
とても小さなコケで、葉を含めた茎の幅は 0.4~0.5μmです(上の写真)。
上は腹片を腹面から撮っていて、背片が透けて見えています。 葉縁のほぼ全周に歯があります。 ビッタはありません。
上は背片で、腹片の1/3~1/2の長さです。 背片もキールの部分を除いて葉縁に歯があります。
上は葉身細胞です。 トリゴンはありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿