2017-09-05

キマダラカメムシ


 サヤゴケヒロハツヤゴケコモチイトゴケなどのコケ群落の上を速足で歩くキマダラカメムシ Erthesina fullo、大阪付近では 10年前には分布していなかったカメムシですが、最近はよく見かけます。



 近くには幼虫もいました。 成虫は逃げ足も速く、よく飛びますが、幼虫は接写できました。 たまたまおっとりした幼虫だったのかな?

(2017.8.29. 堺市南区鉢ヶ峯寺)

◎ キマダラカメムシの成虫はこちらにも載せています。

2017-09-04

イワダレソウ、ヒメイワダレソウ



 自生のイワダレソウ Phyla nodiflora は、熱帯から亜熱帯にかけて分布していて、日本では本州南岸以南の海岸などで見られます。
 上は堺市南区鉢ヶ峯寺で8月29日に撮ったもので、場所からしても植えられたもので、園芸的に少し改良されたものかもしれません。


 花を拡大してみると、同じクマツヅラ科のランタナ Lantana camara などとも似ています。



 上はイワダレソウと同じ属のヒメイワダレソウ P. canescens です。 原産地はペルーのようで、日本には昭和の初期に導入され、グランドカバーによく使われています。 写真は長居植物園で8月20日に撮りました。

2017-09-03

クストガリキジラミの幼虫を TG-5 で

 オリンパスの TG-5 を購入しました。 どれくらい美しく大きく撮れるのか、クスノキの葉の裏についていたクストガリキジラミ Trioza camphorae の幼虫を撮ってみました。


 上がその写真です。 TG-5 に FD-1 をつけ、葉が波打っていたのでほんの少しカメラを浮かせていますが、ほぼ密着させて撮った写真をトリミングし、ピクセル等倍で切り出しています。 つまり、TG-5 で大きく撮れるほぼ限界の写真です。
 TG-5 は TG-4 と同じサイズのセンサーで、画質を高めるために 1,600万画素から 1,200万画素へ画素数を減らしたことは知っていましたが、 TG-4 にあったデジタルズーム(×2)だけでなく、超解像ズーム(×2)も無くしていたとは知りませんでした。 たしかに無理に大きくすれば画質は落ちますが、良い画質を保証することと引き換えに、TG-5 で拡大できるのは光学ズームの4倍のみになっています。
 ではそのような TG-5 でどれくらい大きく撮れるのか、上のクストガリキジラミはどれくらいの大きさなのかを見ていくことにします。
 TG-5 に FD-1 をつけて対象物に密着させて撮ると、長辺で8mmの範囲が撮れます。 撮れる写真の大きさは 4,000×3,000(=1.200万画素)ですから、長辺だけで見ていくと、8mmを 4,000画素で表現できることになります。
 上の写真は 640×640 ですから、上の写真の1辺の長さは、8×(640/4000)で、ほぼ 1.3mmということになり、クストガリキジラミ幼虫の体長は約 0.7mmということになります。

 比較のために、デジタル1眼にマクロレンズをつけて上と同様にピクセル等倍で切り出してみました。
 使用したカメラはニコンの D7100 で、このカメラは DXフォーマットですので、35mm用等倍マクロレンズで、6,000×4,000の写真に写る範囲は長辺が 23mmです。 このようにして撮ったクストガリキジラミ幼虫の写真をトリミングし、640×640 にピクセル等倍で切り出したのが下の写真です。


 上の写真の1辺は約 2.4mmですから、両者の写真を比較すると、TG-5 の方が長さにして2倍弱拡大した写真が撮れていることになります。 TG-5 で撮った写真のほうが幼虫の体の表面の様子が分かりにくくなっているのは、 FD-1 を使用して光を横から当てたため、わずかな表面の突起に光が当たって光ってしまったためでしょう。

(堺市南区鉢ヶ峯寺にいた幼虫を、2017.8.29.に撮影)

2017-09-02

クサギカメムシの幼虫



 上はクサギカメムシ Halyomorpha halys の1齢幼虫だと思います。 クスノキの葉の裏についていました。
 クサギカメムシの1齢幼虫は、孵化後ほとんど動かずに集団で過ごし、2齢になって数日後に分散しはじめるようです。 上の集団も、葉に手を添えて動かしながら、いろんな角度から撮っていたのですが、その間、少し動く個体もいましたが、ほとんどそのままでした。


 卵殻にピントを合わせて撮ってみました(上の写真)。 卵を葉にくっつけているレース状のものも美しいですし、Egg Burstor(卵破砕器:黒っぽいT字状のもの)も印象的です。

◎ Egg Burstor についてはこちらに載せています。


 上は近くのタカオカエデにいたクサギカメムシの4齢幼虫です。 クサギカメムシの2齢~4齢幼虫には頭部、胸部と腹部前方の側面に鋭い突起が並び、1齢幼虫とはかなり印象が異なります。

◎ クサギカメムシの3齢幼虫はこちらに、5齢幼虫はこちらに載せています。 また、成虫はこちらに載せています。

(2017.8.29. 堺市南区鉢ヶ峯寺)

2017-09-01

キスジキヌイトゴケ・コマノキヌイトゴケ

キスジキヌイトゴケ Pseudanomodon viticulosus

コマノキヌイトゴケ Pseudanomodon thraustus

 8月20日に行われた大阪市立自然史博物館の特別行事「標本の名前を調べよう」は同好の者同士の交流の場でもあり、上の2種のコケは、Y氏の標本をお借りして、その場で撮らせていただいたものです。 ですから1枚の葉や葉身細胞などの写真はありません。
 この2種は、以前このブログに載せたギボウシゴケモドキと同属でよく似ているばかりか、ほぼ同じ場所で同じ日に採集されていたコケです。
 ギボウシゴケモドキを含めた3種で比較すると、キスジキヌイトゴケは他の2種より大形です。 コマノキヌイトゴケはギボウシゴケモドキと似た大きさですが、湿っても葉は扁平にならず、葉先が折れ易いという特徴があります。 上のコマノキヌイトゴケの写真でも、葉先の無くなった古い葉がたくさん見られます。

◎ キスジキヌイトゴケは、顕微鏡での観察を含めて、こちらにも、コマノキヌイトゴケはこちらにも載せています。