ガマの葉の上を動きまわる小さな点、撮ってみると上のようなトビコバチ、体長は 1.5mmほどでした。
このシリーズ最終回の今日は、
ガマノハアブラムシを捕食するヒラタアブの幼虫に寄生するトビコバチの産卵の様子です。
ヒラタアブの幼虫に、そっと近づきます(上の写真)。 トビコバチの全神経はヒラタアブの幼虫に向けられているようで、カメラを近づけてもフラッシュを光らせても、全く気にしていないようでした。
触角でヒラタアブの幼虫に触れて確認します。 上の写真では撮るタイミングがずれて触角はヒラタアブの幼虫から離れていますが、カメラのファインダーを通して確かに見ました。
確認を終えると、体を回転し、少し横を向いて産卵管をヒラタアブの幼虫に刺します。 上の写真を見ると、産卵管は、1対の後気門のちょうど真ん中に刺されているようです。
ヒラタアブの幼虫は体をくねらせ、トビコバチを払い除けようとするのですが、どうもこの位置のトビコバチには届かないようです。
不思議なのは、ヒラタアブの幼虫の体の後半部分が全く動かないことです。 もしかすると、私が観察を始める前に、既にトビコバチによる何らかの作用によって、体の後半部分は動けなくなっていたのかもしれません。
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