イチヤクソウは Part1 にも載せています(
こちら)が、この時は花が終わりかけで、ほとんどの花で花弁が散り、子房が大きく膨らんでいました。
今回やっと、いい状態の花があちこちに咲いている場所に出会うことができました。 しかし、「あちこちに」咲いているというのも、イチヤクソウにしては不自然で、この場所も、悪質な山草業者?に群落ごと取られてしまい、やっと回復のきざしが見えてきた場所でしょう。
花に比べて葉がたいへん少ないのですが、これはアーブトイド型菌根を形成しているからだというのは、Part1で書きました。
花にはアザミウマが来ていました。
花は5数性ですが、特徴的な花のように見えます。 ガク片5枚、花弁5枚、オシベは10本ですが、1本のオシベにある2個の葯室、つまり20個の葯室が目立ちます。 1本のメシベは斜め下を向いています。
葯は「孔開葯」で、先端の孔から花粉が出ます。
花の断面を作ってみました(上の写真)。 子房の中にはたくさんの細かい胚珠があります。 上の写真では10本のオシベのうちの4本しか残っていませんし、そのうちの上に位置する2本は重なっていますが、1本のオシベの葯室の様子はよく分かります。
4 件のコメント:
Part2 になって、読み込みも早く、画像も大きくなりましたね。
読者として、楽しみにしています。
がんばってください。
早速、ブックマークに貼らせていただきました。
S.ひでき さん
> Part2 になって、読み込みも早く、画像も大きくなりましたね。
そのことも Part2 にした理由の1つです。
スマホで見ていただく人も増えてきて、小さな画面も意識しなくてはならないのですが・・・
これからもよろしく!
わんちゃん、ありがとう!
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