下はチャトゲコナジラミの成虫だろうと思います。 9月26日に「堺自然ふれあいの森」で撮ったものです。
チャトゲコナジラミは、ミカントゲコナジラミとされていたものから分かれ、2011年に新種記載されたものです。
写真はチャでもミカンでもなく、イヌホオズキの仲間の葉の裏にいたもので、近くにはチャもミカンも見当たらない場所す。 しかし、近くにはヒサカキはたくさんあり、ヒサカキの葉にはチャトゲコナジラミの幼虫がよく見られます。 なお、ヒサカキはAPG分類体系ではモッコク科になりましたが、従来はチャノキと同じツバキ科とされていて、近い系統関係にあるのでしょう。
ヒサカキの葉にいたチャトゲコナジラミの幼虫を3月26日に撮ったものをこちらに載せていますが、再度10月15日に撮った、ヒサカキの葉の裏にいた幼虫を下に載せておきます。
愛知県作成の「農業病害虫防除の手引き」(こちら)によれば、愛知県の平坦地では、チャトゲコナジラミの成虫の発生は、5月、6~7月、8月、10月の年4回で、主に3~4齢幼虫で越冬するとのことです。 大阪府でもそんなに違いはないでしょう。
2 件のコメント:
チャトゲコナジラミの幼虫を私のblogで紹介するのですが、成虫の様子を見てもらいたいのでリンクお願いします。
幼虫をよく見ると刺のようなものがいっぱい出てて、その先に丸い露?それとも何かネバネバしたものなんでしょうか?
リンクは了解です。
毛状の突起の先の滴ですが、触れて確かめたわけではありません(そのレベルの大きさではありませんね)が、私の考えではネバネバしているのではないかと思います。
というのは、葉から汁を吸って暮らしている虫たちにとっては、糖分が余ってきますので、それを捨てる必要があります。しかしそのまま捨てるとアリなどが来そうなものですが、あまり見かけません。
アリなどの好まない成分が入っていて、ネバネバを防御に使っているのか、アリも無視する量なのか、いろいろ考えられますが、それを調べるためには、この滴を取って化学分析する必要があるでしょうね。
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