2017-05-21

ナミゴヘイゴケ


 写真は樹幹から垂れ下がるナミゴヘイゴケ Spruceanthus semirepandus です。


 上は背面から撮ったものです。 背片の背縁基部は耳状で、茎を覆っています。 スケールの数字の単位はmmです。


 上は腹面から撮ったものです。


 立体的によく分かるように横から光を当ててみました。 背片の腹縁はやや内曲しています。 腹葉は円形、円頭で、ほぼ全縁です。


 葉(側葉)を1枚取り出してみました(少し破れてしまいましたが・・・)。 背片の先は鋭頭です。 腹片は卵形で、背片の縁と重なって分かりづらいのですが、歯があります。


 上は葉身細胞です。 細胞壁は厚く、所々くびれています。 トリゴンは3辺とも凹んでいます。 小さい油体がたくさんあって、細胞全体に散らばっています。

(2017.3.26. 徳島県海陽町 轟九十九滝)

こちらには蒴をつけたナミゴヘイゴケを載せています。 また花被の様子はこちらにも載せています。


0 件のコメント: