ナミゴヘイゴケ Spruceanthus semirepandus を見ました(2023.1.17.)。 多くは上の写真のように枝についていましたが、幹に張り付いているものもありました。
上は腹面から撮っています。 背片は長さ約2mmで、腹縁はやや内曲しています。 あちこちに花被をつけていて、上の写真でも赤い円の所に倒卵形の花被があり、青い円の所にも、苞葉に隠されていますが、若い花被があるようです。
花被の所で茎の曲がり方や茎の色が少し変化しています。 じつは花被は茎に頂生しているのですが、花被の直下から新枝を伸ばしているため、側生しているように見えています。
上は花被を正面やや下から撮っています。 本種の花被は、平凡社によると、“3稜を基本とする5~10稜”となっています。 雌苞葉と雌腹苞葉は鋸歯状になっています。
開裂している蒴もありました(上の2枚の写真)。 たくさんの弾糸が蒴についています。
上の蒴は開裂してから少し時間が経ったのか、弾糸がほとんど見えません。
上は葉と腹葉です。 背片の背縁基部は耳状になっています(赤い円の部分)。 腹葉は円形、円頭で、全円~微鋸歯状です。
腹片は卵形で、1~3歯があります(上の写真)。
上と下は葉身細胞です。 上は背片の中央からやや葉先寄り、下はやや基部寄りです。 いずれの場合も細胞壁は厚く、中間でくびれ、大きなトリゴンがあります。
◎ ナミゴヘイゴケはこちらにも載せています。
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