岩から横に紐状の枝を突き出しているのはヒモヒツジゴケ Brachythecium helminthocladum のようです。
横に這う茎からたくさんの枝が出ています。 枝葉は枝に丸くつき、乾いても密着するだけで縮れません。 胞子体は茎から出ています。
上は枝葉です。 茎葉は傷んだものばかりですので載せませんが、枝葉を少し大きくしたもので、特徴はよく似ています。
葉は中央が凹んでいるため、カバーグラスをかけるとしわになりますが、本来の縦じわは、よく似たナガヒツジゴケなどと異なり、ほとんどありません。
(こちらにはカバーグラスで押さえつけないようにして撮った本種の葉を載せています。)
葉先はやや急に細くなり、尖っています。 中肋は葉身部の長さの2/3ほどです。 葉の基部の細胞は方形~矩形です。
葉身細胞は狭い六角形で、長さは 55~65μmほどのものが多いようですが、もっと長いものも混じっています。 細胞の幅は 10μm前後です。 ナガヒツジゴケに比較すると、長さも幅も大きな細胞です。
(2017.5.10. 高槻市出灰)
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