スギの樹幹に張り付いていた糸くずのようなコケ、葉の形は三角形に近く、茎の幅は葉を含めて 0.2~0.3mmほどです。
顕微鏡で見ても、クサリゴケ科だろうとは思いましたが、そこまで。 Mさんにお聞きして、カギゴケ
Drepanolejeunea vesiculosa だろうと教えていただきました。 平凡社の図鑑で確かめると、検索表には載せられていますが、種別の解説はありませんでした。
上は葉を1枚剥がして背面から見たもので、腹片もぼんやり見えていますが、背片がはっきりするように深度合成しています。 背片の先は鎌状に曲がっています。
上は背片の葉身細胞を見ていますが、細胞壁は中間肥厚しています。
上は腹葉の様子が分かるように深度合成したものです。 第1歯(歯牙)は大きな単細胞で目立っています。
上は腹葉の様子が分かるように深度合成したものです。 腹葉は2裂し、葉掌部上縁の細胞は方形、裂片の基部の幅は2細胞です。
(2018.3.14. 高槻市 中畑)
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