このページは当初かなり疑問を感じながらも「ミヤマハイゴケ?」としていたのですが、ハイヒバゴケではないかとメールで連絡いただき、再検討の結果、全面的に書き改めています。
樹幹に細長く垂れ下がる上の写真のコケ、ハイヒバゴケ Hypnum cupressiforme またはその変種のイトハイヒバゴケ H. cupressiforme var. filiforme のようです。 ハイヒバゴケにも部分的にイトハイヒバゴケのような「一部糸状型」という類型が報告されているとのことです。
平凡社の図鑑にはイトハイヒバゴケの記載は無く、この糸状に垂れ下がる姿が間違いの元でした。
拡大して見ると葉の上半部が鎌状に曲がっていて、ハイゴケ属の特徴が出ています。
枝になる膨らみの周囲には糸状と披針形が混ざった偽毛葉がありました(上の写真)。
枝葉は先が急に細くなり、2本の短い中肋があります。 翼部は暗緑色の明瞭な区画を作っています。 なお、この区画は褐色であることもあるようです。
葉身細胞は線形で、長さは 50~70μmです。
翼部には厚壁の細胞が集まっています。
(2018.3.4. 河内長野市 岩湧山 標高 500m付近)
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