上はナガエノスナゴケ Racomitrium anomodontoides でしょう。 2015年の6月中旬に岩湧山で撮ったものですが、その時の写真を見返す機会があり、そのままにしていたのを発見しました。
ナガエノスナゴケを、エゾスナゴケやコバノスナゴケと比較してみました(上の写真)。 サンプリングした時期も異なり、それぞれの生育環境も異なりますので、正確な比較にはなりませんが・・・。
エゾスナゴケは太くずんぐりとしていて枝分かれはほとんど無く、直立する性質が強く、コバノスナゴケは基物上を這う茎から短い枝をたくさん出しています。 ナガエノスナゴケはこの中間的な性質のようで、茎は這うものの斜上する傾向が強く、やや分枝し、枝は長いようです。 また写真には表れていませんが、いちばん大型になるのがナガエノスナゴケで、長さは 10cmにも達するようです。
葉は湿ると反り返り、基部には皺もあり、なかなかきれいなプレパラートにはなりません。
上は葉先です。 透明尖はほんのわずかです。
葉身細胞は葉の基部に近づくにつれて細長くなります。 上は葉先から2/3ほどの所で、下は基部近くです。
◎ 蒴をつけたナガエノスナゴケをこちらに載せています。
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