写真はマツムラゴケ Duthiella speciosissima のようです。 林内の岩上で育っていました。
大形のコケで、葉はやや密につき、葉の長さも4mmを超えることもあります。
上は顕微鏡の視野に入る小さめの葉です。 大きな葉ではもう少し基部が広くなっていました。 葉の上部は波打ち、多くの葉で葉先がねじれていました。 葉縁には全周に歯があり、特に上部には大きな歯がありました。 基部の両翼はわずかに耳状になっています。
上は翼部の細胞がきれいに撮れる所を探して撮った写真で、上記の耳状にはなっていません。
上は葉先から1/3ほどの所の歯の様子を撮った写真です。 葉縁には細長い細胞があります。
葉の中央部の葉身細胞は狭六角形~菱形で、長さは20~30μm、中央に1個のパピラがあります(上の写真)。
(2022.12.6. 大分県 深耶馬渓)
◎ マツムラゴケはこちらにも載せています。
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