2014-10-09

オオクロヤブカ


 デング熱でヒトスジシマカが世間を騒がせていますが、これはヒトスジシマカと同じヤブカ属に分類されているオオクロヤブカです。 名前に「オオ」とあるように、ヒトスジシマカよりひとまわり大きなカです。 人から吸血しますが、媒介する病気は知られていません。


 上の写真は1枚目とは別の場所で撮ったものですが、いずれもメスで、細長く伸びている口器の基部が太くなっているように見えるのは、2本の小顎鬚が口器にくっついているからです。 なお、オスではこの小顎鬚が長く、口器に平行に伸びています。 またオスの触角は非常に発達し、羽毛状になっています。
 口器には溝が走っています。 じつは外から見えている口器は下唇です。 下唇は、血を吸う刺針部の鞘の役目をしていて、吸血時には皮膚の中に入りません。 刺針が皮膚に入る時には、下唇はたわみ、真っ直ぐに伸びる刺針は溝に見える割れ目から姿を見せます。 BABAさんのこちらには、ヒトスジシマカのその様子が写っています。
 なお、皮膚に入る刺針は、多くの器官が束になってできています。 上唇は血を吸う管として機能します。 上唇は管ではなく断面はCのようになっていますから、2枚の大顎は上唇のこの切れ目を覆っています。 また、2枚の小顎は皮膚を切り裂く役割を、下咽頭は血液の凝固を防ぐ成分を含む唾液を注入する役割を持っています。

2014-10-08

ノビタキ 2014秋


 ノビタキは昨年の秋も載せました(こちら)が、秋の景色の中のノビタキ狙いで、自宅のすぐ近くの田園地帯に行ってきました。


    野鶲のすこし仰向く風情かな  飯田蛇笏



 じつは・・・



 餌となる虫を探し、狙ってるんですね。


 草刈りされた畦道でも餌探し。 背景は稲刈り間近のイネです。


 上の写真は全てメスでしょう。 オスはなかなか近くに来てくれなかったのですが、下に載せておきます。


2014-10-07

ニホンチャシブゴケ


 写真は樹皮上に見られる固着地衣の一種で、ニホンチャシブゴケ Lecanora nipponica だと思います。 赤褐色の部分は「子器の盤」と呼ばれていて、ここで胞子( 子のう胞子 )が作られます。 名前の「チャシブ」は、この部分の色が茶渋の色に似ているところからでしょう。
 実際の大きさが分かるように、下の写真には左上隅にクロヤマアリを入れておきました v(^_-


( 2014.9.21. 和泉市 槇尾山 )

2014-10-06

クロヒゲアカコマユバチ?


 写真はクロヒゲアカコマユバチのメスだと思うのですが、検索してみると、胸部背面の黒い色が無かったり、脚の黒い部分が少なかったりと、いろいろです。 個体変異の範囲内だとは思いますが・・・。
 秋によく見られるようで、今年は9月21日には槇尾山麓で、9月26日には堺自然ふれあいの森でと、連続して出会いました。
 上から見ると、特に変なところの無いコマユバチですが、下の写真のように横から見ると、長い顔をしています。


2014-10-05

ヒメキンミズヒキ


 上は和泉市の槇尾山山麓で撮ったヒメキンミズヒキです。 群落の一部に陽が当たり、スポットライトを浴びたようになっていました。
 ヒメキンミズヒキは、山地の日陰でよく見られます。 一見小型のキンミズヒキと紛らわしいのですが、注意して見れば、いろいろ違いが見えてきます。
 最初の写真には葉がほとんど写っていませんが、ヒメキンミズヒキの葉はこのように茎の下部にロゼット状につくことも多いようです。 下がその葉です。


 葉の形もキンミズヒキとは少し異なるのですが、葉の形態は変異幅が大きいので、ここでは触れません。


 花は子孫を作る大切な場所で、変異は少ないものです。 花を比較すれば、ヒメキンミズヒキとキンミズヒキの違いははっきりします。 上がヒメキンミズヒキの花、ものさしを忘れたので、花の大きさが分かるように10円玉の上に置いてみました。 そして下がキンミズヒキの花です。

【 参考 】 キンミズヒキの花

 ヒメキンミズヒキとキンミズヒキの花を比較すると、まず花弁の幅が違います。 ヒメキンミズヒキの方が細い花弁です。 そしてオシベの数は、キンミズヒキが8~15本であるのに対し、ヒメキンミズヒキのオシベは5~8本と少なくなっています。