2019-07-16
サワクサリゴケ
上はサワクサリゴケ Lejeuea aquatica でしょう。 背片は 0.8~1mmで、円頭~鈍頭です。
上の緑色の部分がサワクサリゴケで、ピッタリと岩にへばりついています。 写真ではよく分かりませんが、水がサワクサリゴケの上を勢いよく流れています。
サワクサリゴケは幾重にも重なって育っていましたので、それを剥がして白い皿の上に広げておき、観察するために皿から取り出そうとすると、上の写真のように、あちこち皿にへばりついたままになってしまいました。 かなりの粘液を出しているようで、岩にもこの粘液でくっついているのでしょう。
上は腹面からで、円い腹葉が並んでいます。 幅は茎の3倍ほどあります。 腹葉は2裂しているのですが、上の写真の倍率では、被写界深度が深すぎて、茎と重なり、よく分かりません。
上が腹葉です。 できるだけゴミの少ない所を狙って撮っていますが、あちこちゴミがくっついているのは仕方ありません。
仮根は腹葉の基部から出て茎頂方向に放射状に伸びています(上の写真)。
腹片はとても小さくなっています(上の2枚の写真)。
上は葉身細胞です。
(2019.7.8. 和歌山県側の岩湧山麓)
◎ サワクサリゴケはこちらにも載せています。
2019-07-14
オオモンキゴミムシダマシ
ツガルサルノコシカケにいたオオモンキゴミムシダマシ Diaperis niponensis です。 2頭が寄り添っていたのですが、カメラを向けると、1頭はさっさと逃げ出していきました。
甲虫の触角の様子は、仲間を見分けるのに役立ちます。
(2019.7.8. 大阪府河内長野市 岩湧山)
2019-07-11
無性芽をつけたツクシハリガネゴケ
上はツクシハリガネゴケ Bryum billardieri です。 葉は茎の上部に集まり、傘状についています。
セメント壁の上で、仮根の隙間に厚く枯葉などを取り込み、こんもりと盛り上がっていました。
黒っぽい糸状の無性芽を葉腋にたくさんつけているものも、あちこちに見られました(上の写真)。
側面から見ると、茎の下部にはたくさんの仮根をつけています。
乾くと葉を閉じます(上の写真)。
(2019.7.8. 和歌山県側の岩湧山麓)
◎ ツクシハリガネゴケの葉や葉身細胞の様子などはこちらに載せています。
2019-07-04
コガネハイゴケの蒴
コガネハイゴケ Campyliadelphus chrysophyllus が胞子体をつけていました。 葉や偽毛葉の様子などは前に載せていますので(こちら)、今回は蒴を観察しました。
上は蒴歯です。 平凡社の図鑑では、ヤナギゴケ科の蒴の特徴を、次のように解説しています。
「蒴柄は長く,蒴は傾いて非相称。蒴歯は2列で完全。一般に外蒴歯の上部にパピラ,下部に横条がある。内蒴歯の歯突起は高い基礎膜の上にあり,外蒴歯とほぼ同長,歯突起の間には関節のある間毛がある。」
これを上の写真にあてはめると、次のようになるのでしょう。
a:外蒴歯の上部(よく見ると、パピラがたくさんある)
b:横条のある外蒴歯下部
c:基礎膜
d:内蒴歯の歯突起
e:関節のある間毛
(2019.6.12. 神戸市北区 道場)
2019-07-01
コケの図鑑を出版しました
コケの持つ魅力を伝えることと、図鑑としての名前の調べやすさの両立を狙ったコケ図鑑を作成しました。
上は本の表紙のカバーです。 2019年7月14日から一般の書店でも販売されていますが、上の写真はアマゾンにリンクさせています(写真をクリックするとアマゾンに行きます)。
この図鑑は、
① 身近によく見られるコケを中心に、
② 親しみ易く見て楽しめ、
③ 内容的にはある程度深いところまでしっかりと書かれていることをめざして作成しました。
以下、もう少し詳しく書きます。
コケに関心を持つ人を対象とした観察会では、「コケはみんな同じに見える」という声をよく聞きます。 コケは小さな植物ですから、それぞれのコケの目だった特徴を写真で載せるには、各部のマクロ撮影や、場合によっては顕微鏡写真が必要になります。 また、それらの写真を楽しんでもらおうとすると、ある程度大きな写真が必要です。
またコケは時期や乾湿などで姿を変えます。 つまり1種類のコケの特徴を伝えようとすると、たくさんの写真が必要になります。 しかし、多くのコケでこれらの写真を載せると、とても重く、価格的にも手頃な本ではなくなってしまいます。 またたくさんの種類のコケを載せると、調べるコケにたどりつくのに時間がかかってしまいます。
そこで本書は“身近なコケの代表”として 54種類を選び、さまざまな特徴とともに、コケ植物の特徴も“感じ取って”もらえるように大きな写真を使いました。そして、これらのコケと分類的に近いコケや、生育環境や形態の似ているコケを「仲間のコケ/似ているコケ」として、合計で 158種のコケを載せました。
◎ こちらにはこの図鑑の特徴や作成の工夫などを、もう少し詳しく書いています。
上は本の表紙のカバーです。 2019年7月14日から一般の書店でも販売されていますが、上の写真はアマゾンにリンクさせています(写真をクリックするとアマゾンに行きます)。
この図鑑は、
① 身近によく見られるコケを中心に、
② 親しみ易く見て楽しめ、
③ 内容的にはある程度深いところまでしっかりと書かれていることをめざして作成しました。
以下、もう少し詳しく書きます。
コケに関心を持つ人を対象とした観察会では、「コケはみんな同じに見える」という声をよく聞きます。 コケは小さな植物ですから、それぞれのコケの目だった特徴を写真で載せるには、各部のマクロ撮影や、場合によっては顕微鏡写真が必要になります。 また、それらの写真を楽しんでもらおうとすると、ある程度大きな写真が必要です。
またコケは時期や乾湿などで姿を変えます。 つまり1種類のコケの特徴を伝えようとすると、たくさんの写真が必要になります。 しかし、多くのコケでこれらの写真を載せると、とても重く、価格的にも手頃な本ではなくなってしまいます。 またたくさんの種類のコケを載せると、調べるコケにたどりつくのに時間がかかってしまいます。
そこで本書は“身近なコケの代表”として 54種類を選び、さまざまな特徴とともに、コケ植物の特徴も“感じ取って”もらえるように大きな写真を使いました。そして、これらのコケと分類的に近いコケや、生育環境や形態の似ているコケを「仲間のコケ/似ているコケ」として、合計で 158種のコケを載せました。
◎ こちらにはこの図鑑の特徴や作成の工夫などを、もう少し詳しく書いています。
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