桜の季節ですね。 最近はあちこちでいろんな桜も見られるようになってきましたが、やはり多いのはソメイヨシノですね。 このソメイヨシノはエドヒガン系品種とオオシマザクラの交配で作られたものと考えられています。 そのオオシマザクラが美しく咲いていました。
(追記) 2015.4.5.のNHK「サイエンスZERO」で「ソメイヨシノの起源に迫る」が放送されました。 その中で、ソメイヨシノには多くの野生種の桜の遺伝子が混じっており、遺伝子解析の結果は、エドヒガン47%、オオシマザクラ37%、ヤマザクラ11%、不明5%というものだったようです。 そのことから、ソメイヨシノの片親はエドヒガンで、もう片親はオオシマザクラとヤマザクラの雑種である可能性が高くなったというものでした。
オオシマザクラの花色はほぼ白で、新葉が開きはじめると同時に散房状花序につけます。
上はオオシマザクラのガク筒の様子を見たものです。 ソメイヨシノのガク筒は下部が膨れ、ガク筒や花柄に細毛がありますが、オオシマザクラのガク筒の下部は膨れず、毛も目立ちません。
オオシマザクラの葉は、他のサクラの仲間に比較して、丸みが強いようです。 また葉にも毛が少なく、柔らかい葉ですので、桜餅の葉にはオオシマザクラの葉が使われています。
桜の仲間の葉には蜜腺が見られます。この蜜腺の様子もサクラの種類を見分けるポイントの1つになります。 オオシマザクラの蜜腺は、葉柄の上端部に不揃いな2個がつきます(上の写真)。
(2015.3.28. 大阪市・長居公園)
2 件のコメント:
柔らかそうな若葉色の葉っぱを見てると桜餅の葉に、っというのもナルホドです。
気になるオオシマザクラの大樹があります、観察会でよく訪れる加茂御藪の入口に・・・
川の流れを変える工事が行われてて、どうなるのかなぁっと。
オオシマザクラは、ソメイヨシノとは異なり、長生きして大木になれる木ですのに、心配ですね。
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