写真は大阪市の長居公園にある「花と緑と自然の情報センター」に植栽されていたもので、ラベルにはナギイカダと書かれていましたが、ナギイカダ
Ruscus aculeatus そのものではなく、同じ属の
Ruscus hypoglossum だと思います。
ナギイカダの仲間は、地中海近くを原産とする単子葉類の常緑低木です。 和名は
ナギの葉に似たところに
ハナイカダのように花が咲くところからでしょう。 小さな花ですが、この咲き方がおもしろいというので、ナギイカダの仲間はよく栽培されています。
ところで、ナギの葉は葉ですが、ハナイカダの葉のように見えるのは葉ではありません。 ナギイカダの葉は退化しており、末端の茎が葉のように扁平になっていて、葉状茎と呼ばれています。 上の写真をよく見ると花序の付け根に退化した葉があり、ナギイカダの花序は葉腋についているということになり、こう書くときわめて普通の花のつき方であるということになります。
花は細長い花被が6(少し太いガク片3と細い花弁3)で、6本のオシベはくっつきあって筒状になり、メシベの周囲を取り囲んでいます。
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