2016-02-20

ハネヒツジゴケ


 写真はハネヒツジゴケ Brachythecium plumosum だろうと思うのですが、アオギヌゴケ科は似たものが多く、そのうえハネヒツジゴケは変異が著しい種なので、少し心配です。(こちらにも本種と思われるコケを載せていますが、葉形はかなり異なります。)
 茎は這い、不規則に密に分岐しています。


 上の写真の数字の単位はmmですから、枝は葉を含めて幅1~2mmです。 上の写真は乾いた状態で撮っていて、葉は乾いても縮れていません。


 上は枝葉です。 葉は披針形で、葉先は細長く尖り、葉縁にはかすかな歯があります。 中肋は葉長の1/2~4/5で終わっています。


 上は葉先を拡大したものです。 葉身細胞は線形です。


 上は葉の基部です。 翼細胞はやや分化しています。


 蒴柄は赤褐色で、長さは1~1.5cmです。


 蒴柄の上半部にはパピラがあります。(下半分は平滑です。)

(2016.2.12. 槇尾山)

◎ ハネヒツジゴケはこちらにも載せています。