2016-02-22

ホソバギボウシゴケ



 写真はホソバギボウシゴケ Schistidium strictum でしょう。 かなりの年代を経た日当たりの良い石垣についていました。 蒴の赤い蓋がよく目立ちます。


 1~2枚目の写真や上の写真は乾いた状態で、葉は茎に密着しています。 下は湿った状態、上とほぼ同じ所を撮っています。 蒴は雌苞葉に沈生しています。


 帽は小さく、蓋の一部を覆っているだけです。 中肋は葉の先にまで達しています。


 上の写真の目盛の数字の単位はmmです。 葉の長さは2mmほどです。 真横から見ると、蒴は雌苞葉にほとんど隠されてしまいます。


 葉は全縁または先端付近にかすかな鋸歯が見られます。 葉縁の細胞層は厚くなっています。


 葉身細胞は矩形~方形で、厚壁です。

(2016.2.12. 和泉市 槇尾山)

◎ ホソバギボウシゴケはこちらにも載せています。