前回の
シゲリゴケに続いてのマメヅタの葉についているコケ、今回はコミミゴケ
Lejeunea compacta です。 枝分かれが少なく、細長い紐状になって這っています。 重なって連なっている葉は三角形に近い形をしています。
上は腹面から見ています。 腹片は背片の1/2ほどの長さがあります。 腹葉は存在するのですが、茎と重なり、ピントも合っていないので、上の写真ではその存在がほとんど分かりません。
背片、腹片、腹葉の様子が分かる写真を撮ろうとしたのですが、ゴミが多い試料で、上のような写真しか撮れませんでした。 この写真ではよく分からないので、上の写真を解説した図(ゴミや気泡は書いていません)を下に載せておきます。
仮根は束になって腹葉の付け根付近から出ています。 背片よりも大きな腹葉の先端は1/2~1/3まで2裂しています。 撮る角度にもよるのでしょうが、上の図では腹葉の丸みが感じられませんので、下に腹葉を真上から撮った写真(これもゴミが多いですが・・・)を載せておきます。
腹葉の側縁は全縁です。 腹葉の基部にはピントが合っていませんが(ピントが合ってもゴミで見えませんが)、基部の両端は茎に耳状についているようです。
上は葉身細胞です。 油体は円形~楕円形です。
(2017.9.13. 西芳寺川)
◎ コミミゴケは
こちらにも載せています。