2017-09-08

クジャクゴケ



 写真はクジャクゴケ Hypopterygium fauriei です。 昨年の7月13日に京都の西芳寺川で撮った写真で、ずっとブログに載せたつもりでいたのですが、載せていませんでした。


 上は枝を腹面から(=下から)撮ったものです。 側葉と腹葉があることは以前載せたヒメクジャクゴケなどと変わりません。


 ヒメクジャクゴケと並べてみました(上の写真)。 大きさは生育環境にもよりますので、必ずしもクジャクゴケの方が大きいとは限らないかもしれません。 また植物体の色もあまりあてにはなりません。
 10円硬貨は、大きさが分かるようにということもありますが、蒴柄の色の比較の参考にもなるでしょう。 平凡社の図鑑では、クジャクゴケの蒴柄は褐色~赤褐色、ヒメクジャクゴケの蒴柄はわら色となっています。


 上は側葉です。 側葉は非相称で、中肋は葉の2/3ほどの長さです。 葉身の幅広い側では基部近くまで歯があります。


 上は側葉の幅の狭い方の葉縁付近で、2細胞列の舷があります。 葉身細胞はやや長い六角形~菱形です。

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