植林の中の小径の脇に咲いていた写真のイネ科、
チゴザサと同属のハイチゴザサ
Isachne nipponensis でしょう。 地面を這う小さな植物ですが、その花序を拡大すると・・・
ちょうど花の時期で、ルーペで見ると、紅色のメシベがとてもよく目立ちます。 キビ亜科( Panicoideae )の小穂は2小花からなり、下側の小花は小さく雄性で実をつけない傾向があるのですが、本種の小穂を構成する2つの小花はほぼ同大で、下側の小花も美しいメシベを出しています。 なお、チゴザサでは小穂の柄に腺体がありましたが、本種にはありません。
小花をさらに拡大してみると(上の写真)、苞頴の背面上部には長い毛があり、護頴の背面にも短い毛があります。
葉には表にも裏にも立った毛がまばらに生えています。 ルーペで観察すると、葉の縁は白く縁取られ、微細な歯が並んでいます。
(2018.9.12. 京都市 大原)
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