写真はニブハタケナガゴケ Ectropothecium obtusulum のようです。
上が育っていた場所で、溝の底面の黒っぽく見えているのが本種です。 人家の近くの溝ですが、近くに山があって勾配があり、やや急な流れです。 ちなみに、水近くの緑色をしたものはカマサワゴケでしょう。
1枚目の写真は葉のある枝を選んで撮ったのですが、実際には葉のある所は少なく、葉の無い黒っぽい茎や枝が多く、2枚目の写真のように、離れて見ると、全体的に黒っぽく見えていました。 本種の生育にとって最適な環境とは言えない場所なのかもしれません。
平凡社の図鑑では、「翼部には大形で透明な薄壁の細胞が1個ある。」と書かれています。 上の写真の赤い矢印の細胞かもしれませんが、はっきりしません。
上は葉身細胞です。 平凡社の図鑑では細胞の長さは 80~100μmとなっていますが、上の写真では 30~60μmほどしかありません。 十分伸びることのできない環境なのでしょうか。
(2019.9.11. 兵庫県宝塚市平井)
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