2019-09-27

チャシッポゴケ


 写真はチャシッポゴケ Dicranum fuscescens だと思います。 朽木の上で育っていました。


 葉は乾くと、上の写真のように鎌状に曲がります。 配偶体の雰囲気が似ているカギカモジゴケの蒴が直立するのに対し、本種の蒴は傾いています。


 葉は狭披針形で先は細く伸びています。 葉の長さは6~8mmです。


 上は葉の基部です。 葉を剥がす時に仮根がくっついてきて見難くなっていますが、褐色の翼部があります。 中肋は葉の基部の幅の1/8ほどです。


 上は翼部の拡大で、赤い矢印は下の層の細胞壁を示しています。 つまり翼部は2細胞層の厚さがあります。


 上は葉の下部の葉身細胞です。 細胞壁の厚さは一様ではありませんが、くびれは見られません。


 上部の葉縁には小さな歯があります。 上部の葉身細胞は丸みのある方形~矩形です。


 葉の上部背面では、上端が突出している葉身細胞が見られました(上の写真)。


 葉先は細長く尖っています(上の写真)。


 上は蒴です。 蒴柄は黄色~黄褐色で、帽には長い嘴があります。 頸部は少し膨れています。


 蒴を切断し、蒴の内側から蒴歯を撮ってみました(上の写真)。 蒴歯の先は蓋の細い嘴の中にも少し入り込んでいます。

(2019.9.14. 北八ヶ岳)

◎ チャシッポゴケはこちらにも載せています。