2019-09-19

オオフサゴケ



 写真のコケは、オオフサゴケ Rhytidiadelphus triquetrus です。 土を被った岩上から立ち上がり、茎頂を少しうつむき加減にして育っていました。
 上の写真では実際の大きさが分かりにくいので・・・


 10円硬貨と比較してみました。 かなり大きなコケで、不規則な羽状に分枝しています。 若い茎は赤いのですが、次第に黒ずんでくるようです。


 茎葉の長さは4mm前後あります。 枝葉は茎葉と似た形で、やや小型です。


 葉の基部は茎を両側から抱いていますので、カバーグラスをかけると、どうしても折り畳まれてしまいます。 中肋は細くて肉眼では分かりにくいのですが、2本あり、葉の中部以上に達しています。
 葉が大きいので、上の倍率では細部まで分かりませんが・・・


 上部の葉縁には鋭い歯が並んでいます。


 葉の上部の背面では、多くの細胞の上端が刺状に突出しています(上の写真)。


 腹面には刺状の突起は見られません。 葉身細胞は線形です。

(2019.9.14. 北八ヶ岳)

◎ オオフサゴケはこちらこちらこちらにも載せています。


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