写真は交尾中のニホンベニコメツキ Denticollis nipponensis (コメツキムシ科)だと思います。 上に乗っているのがオス、下がメスで、触角の形が異なります。
同属のミヤマベニコメツキ D. miniatus とはとてもよく似ていますが、本種の前胸部には中央を横切る凹溝が無く、頭部には1対の褐色班があります。 なお、本種の前翅の会合部は黒いことが多いのですが、上の写真では、この黒い線は見られません。
赤い上翅の甲虫は、ベニボタル科のベニボタル、アカハネムシ科のアカハネムシ、ヒラタムシ科のベニヒラタムシ、カミキリムシ科のアカハナカミキリなど、様々な科で見られます。 これは、ベニボタルやアカハネムシの仲間は体に毒を持っていて、警戒色として目立つ赤い上翅を持っていますが、それらへの擬態が身を守ることに役立っていると考えられます。
(2021.4.30. 明治の森箕面国定公園)
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