上の写真、アラカシの葉を食べているのはオカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria の幼虫だと思います。
上の3枚は、体の色は異なりますが、同じ木にいましたので、同一の親から生まれているのではないかと思います。 幼虫が休んでいる時は、上のように前半身を丸め、頭部を保護するようなおもしろい姿勢を取ります。
この幼虫は5月に土中に潜って蛹になり、翌春まで土の中で暮らします。 なお、幼虫の食餌植物は多様です。
(以上、2021.5.6. 兵庫県西宮市 甲山公園)
上のように特徴のある幼虫ですが、成虫もなかなかおもしろい姿勢を取ります。
上は3月上旬に堺市南区鉢ヶ峯寺で撮ったオカモトトゲエダシャクの成虫です。 成虫は3~4月頃に出現します。 名前から分かるように、シャクガ科エダシャク亜科の蛾ですが、他の多くのエダシャクとは異なり、前翅は左右に広げ、後翅は体にピッタリとくっつけ、翅を広げた図鑑の図とは全く違った印象になってしまいます。(クワトゲエダシャクなど同属の蛾は、こんな翅のたたみ方をします。)
翅を広げた様子も撮りたいと、いろいろ触ってみたのですが、ダメでした。 夜行性の蛾で、昼間は動かないことに決めているのでしょうか。
飛ぼうとしないのならと、手乗りにしてみました。 上の写真を見ると、触角は立派で櫛の歯状で、オスでしょう。 どういうわけか、メスはほとんど見つからないようです。
※ 成虫の写真は Part1の 2013.3.9.からの引っ越しです。
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