岩の隙間にヤマコスギゴケが育っていました。 上から見ると背丈の低いコケのような印象ですが・・・
葉がついているのは茎の上部のみですが、茎は長く伸びています。
上は少し乾きかけていて、本種の葉は乾くと集まってくっつきあいます。 その際、外側に位置する葉の背面は赤褐色になっていますが、これは紫外線から内部を守るためだと思います。
葉の長さは、上の写真では4~5mmで、葉縁には鋸歯があります。
上の2枚は葉の横断面です。 ラメラ(薄板)は4~6の細胞の高さで、端細胞上縁の細胞壁にはパピラがあります。
上の写真は葉を上から顕微鏡を使って撮っています。 パピラがあるために細胞の境が分かりにくいのですが、端細胞は縦に長くなっています。 なお、本種に似たケスジスギゴケでは、端細胞は上から見て横に長くなっています。
(2021.10.8. 長野県 蓼科 標高 2,240m)
◎ ヤマコスギゴケはこちらやこちらにも載せています。
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