上はチヂミカヤゴケ Porella ulophylla の雄株です。 雨の日の薄暗い所で、黒っぽい樹幹に光沢のない濃い緑のコケでは写真にならず、生育地での写真はありません。
本種の雌株の背片は著しく波打ちますが、雄株はそれほどでもありません。
所々に雄花序と呼んでもいいような短枝がついていましたが、上の枝にはそのような短枝がたくさん垂れ下がっています。 上は背面からですが、下は腹面からです。
この短枝の1つを取って内部を調べたのが下です。
残念ながら空洞があるだけで、造精器は確認できませんでした。 造精器が作られるのは、もう少し後になるのだと思います。
最後に1枚だけ、生殖器官が無い所の腹面から撮った顕微鏡写真を下に載せておきます。
(2022.10.25. 兵庫県三田市)
◎ 造精器をつけた本種の雄株はこちらにも載せているのですが、造精器をつける枝の様子が異なっています。
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