写真はアオギボウシゴケ Grimmia subsulcata でしょう。 岩上で育っていました。 北海道~九州の高山に分布するコケで、写真は北海道・鹿追町の標高900m付近で撮りました。 シモフリゴケにも似ていますが、ずっと小形です。
上は乾いた状態で、葉は茎に密着していますが、湿ると下のように開きます。
植物体は暗緑色で、上部の葉の先端には長い透明尖があります。
茎の長さは約1cmです(上の写真)。
葉は強く折れ畳まれ、葉の上部は溝状になっています。
上は葉身部のほぼ中央の葉縁付近です。 葉縁は平坦~やや内曲し、葉身細胞は方形~長方形で、長さは8~10μmです。
葉の基部の細胞は長方形で、無色の細胞も多く見られます。
上は葉先近くの(厚く切りすぎた切片と薄く切りすぎた)切片です。 葉縁は2細胞層になっています。
上は葉のほぼ中央の横断面です。 中肋は背方に大きく張り出しています。 葉身細胞は所々2層になっています。
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