京都府の美山町佐々里で採集されたコナシガタソロイゴケ Solenostoma minutissimum をいただきました。 本種は平凡社ではナシガタソロイゴケの変種となっていますが、片桐・古木(2018)の日本産タイ類・ツノゴケ類チェックリストでは独立した種となっています。 全国に分布し、低地でも見られる苔類です。 なお、本種の大きさは、和名のとおり、ナシガタソロイゴケより小形です。
上の写真で、茎頂付近の葉腋に球形のものがぼんやりと見えていますので、隠している葉を少なくして観察すると・・・
球形のものは造精器でした。 右下に柄のある造精器が1つ葉腋から離れて写っています。 なお、本種は雌雄異株です。
ナシガタソロイゴケの葉がほぼ円形であるのに対し、本種の葉は卵状舌形です(上の写真)。
上の2枚は葉身細胞です。 葉縁の細胞は、他の細胞より少し小形です。 トリゴンは大きく、油体は微粒の集合です。
0 件のコメント:
コメントを投稿