2025-02-27

オオジャゴケ@2月

 上は2025.2.12.に兵庫県西宮市の廃線跡にあったオオジャゴケ Conocephalum orientalis です。 雌器托がタケノコのように伸びはじめていました。

 雌器托は、葉状体の背面からではなく、葉状体の裂け目の奥から出ています。 また、雌器托の傘の表面にも気室孔があり、葉状体の背面と同じつくりであることがわかります。

 断面を作ってみました(上の写真)。 上の写真に葉状体と雌器托の連続性を示す黄色の線と名称を書き加えたのが下です。

 下は上の写真から抜け落ちた胞子体です。

 上の写真の胞子体の長さは、約 2.3㎜です。

 上は蒴の中に入っていた胞子です。

 弾糸も、らせん状の肥厚がまだほとんど見られない状態から、らせん模様がはっきり見られるものまで、いろいろな段階のものが見られました。

◎ 雌器托の変化については、雌器托が作られ始めた6月と、上の記事から1カ月半後の3月下旬の様子をこちらに、その後急速に雌器托の柄を伸ばして胞子散布を始めた4月上旬の様子をこちらに載せています。

 

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