写真はノミハニワゴケ Haplocladium angustifolium でしょう。 伐採木上にありました。 蒴は傾くか水平になっています。
乾いた状態では葉は枝に密着し、その時の葉を含めた枝の幅は 0.3~0.5㎜です。 雌苞葉は1~1.5㎜の長さがあります。
株全体の元気がなく、以下は枝と枝葉についての観察です。
湿ると上のように葉が開きます。
枝葉は広卵形の基部から急に細く長く尖り、鋭尖部はほぼ中肋のみになっています(上の写真)。
上は枝に付いたままの状態で、枝葉の背面を撮っています。 葉身細胞の上端にパピラがあります。
下は同じ枝に付いている葉の腹面を撮っています。
葉身細胞の腹面では、かすかなパピラが所々に見られるだけです。
上は葉身細胞(腹面)です。
上は蒴歯を蒴の内側から撮っています。 あちこちにある円いものは胞子です。
上は蒴歯を蒴の外側から撮っています。
上は口環です。
上は胞子です。
(2025.5.14. 大阪府豊能町 初谷渓谷)
◎ ノミハニワゴケはさまざまな基物上に生育でき(こちら)、変異にも富むコケです。 こちらには胞子体が伸び始めた1月の様子を、こちらには上より少し進んだ5月下旬の様子を載せています。
0 件のコメント:
コメントを投稿