写真はフジウロコゴケ Chiloscyphus polyanthus でしょう。 堰堤上部の水飛沫のかかる所に育っていました。 和名は富士山に由来しているようですが、低地から亜高山帯の、水際や水深の浅い水中などに分布しています。
葉は斜めについて広く開出し、全縁で、葉先は円頭~やや凹頭です。
腹葉は茎径の1/2ほどの幅で小さく(上の写真)、肉眼ではほとんど見えません。 今回のケースでは、多くの腹葉はその基部から出る短い仮根や仮根にくっつく土などに隠されていて、やっと腹葉全体が見えたのが上の写真です。
葉身細胞は長さ 20~30μm、薄壁でトリゴンは無く、油体は微粒の集合です。
(2025.5.14. 大阪府豊能町 初谷渓谷)
◎ フジウロコゴケはこちらやこちらにも載せています。
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