2016-03-15

カタシロゴケ


 写真はカタシロゴケ Syrrhopodon japonicus です。 スギの下部の樹皮に生えていました。 葉の先の褐色の粒は無性芽のあった所です。


 上はもう少し引いて撮ったもので、白っぽいのはホソバオキナゴケです。


 上は湿った状態(左)と乾いた状態(右)の比較です。 乾くと葉がゆるく巻縮しますので、大きさがずいぶん違って見えます。


 茎の高さは、上の個体では1cm足らずですが、良く伸びたものでは時に3cmに達するようです。


 葉の長さは4~6mmです。 上の写真の葉も 4.5mmほどです。 中肋は葉先に達しています。


 上は葉の先端部を背面から見たものです。 葉縁にも歯がありますが、中肋にも歯が見られます。


 上は倍率を上げて中肋の歯にピントを合わせたものです。


 葉の上部~中部の葉縁には歯が見られます。 上の写真の葉はねじれていますが、赤い四角の部分を拡大してみたのが下で・・・


 葉縁の歯は双歯になっています。


 葉の基部の中肋の両側には、上の写真のような網目状組織が見られます。

(2016.3.13. 奈良県 川上村)

こちらには若い無性芽をつけたカタシロゴケを載せています。 また、こちらではカタシロゴケを顕微鏡レベルでもう少し詳しく見ています。