2016-03-20

アオギヌゴケ


 写真はアオギヌゴケ Brachythecium populeum だと思います。 岩の上で育っていました。


 茎は這い、不規則に分枝しています。 枝葉は1.5mmほどです。 以下はこの枝葉について調べた結果です。 なお、茎葉についてはこちらに載せています。


 中肋は葉の先端に届いています。


 上部~中部の葉縁にはかすかな歯があります。


 翼細胞はやや分化しています。

 以下は胞子体についてです。


 蒴柄は赤褐色で、1~1.5cmほどの長さです。


 蒴柄の上部にのみパピラが見られます。 蒴が少し短めですが、アオギヌゴケの属名 Brachythecium は brachys(短)+theca(箱) に由来します。 この「箱」は蒴のことでしょう。 

(2016.3.13. 奈良県 川上村)

◎ アオギヌゴケはこちらにも載せています。