2016-03-03

ネジクチゴケ


 ネジクチゴケ Barbula unguiculata がたくさん胞子体をつけていました。 上は石垣の隙間に生えていた乾いた状態のネジクチゴケを、手持ちでTG-4のフォーカスBKTモードで撮影を行い、深度合成したものです(詳しくはこちら)。 そのため、背後の石の表面にまでピントが合っています。


 上は湿らせた状態の、1枚目と同じ場所のネジクチゴケです(撮っている向きは異なります)。 1枚目と比較することで、乾いた状態と湿った状態、深度合成した写真と通常撮影の写真の、2つの比較ができます。


 帽のついている蒴から蓋の取れた蒴まで、上の写真のように様々な状態の蒴が見られましたが、残念ながらきれいにねじれている蒴歯は今回はほとんど見当たりません。 比較的きれいにねじれている蒴歯は前に載せていますので(こちら)、今回は視点を変えて葉や蒴歯を顕微鏡で観察してみました。


 葉は微凸頭です。 葉縁は全縁で、葉の基部近くでは狭く反曲しています。


 上は葉の一部で、葉身細胞の1つずつが区別できるはずのところまで倍率を上げているのですが、細胞の輪郭がはっきりしません。 これは多くのパピラがあるからで、このことも特徴の1つです。


 上は葉の先端付近の拡大です。 葉身細胞には複数のC字型のパピラが見られます。 また中肋の背面にもパピラがあります。


 さらに倍率を高くし、C字型のパピラにピントを合わせたのが上の写真です。


 上はねじれている蒴歯です。 丸いのは胞子です。 この蒴歯をさらに拡大すると・・・


 蒴歯には刺状の細かなパピラが密生しています。

(2016.2.26. 堺自然ふれあいの森)

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