上はトサノゼニゴケ(トサゼニゴケ) Marchantia papillata ssp. grossibarba で、雌器托を出しています。 ゼニゴケとは同じ属ですが、雌器床の指状突起はゼニゴケのようには細くならず、扁平で凹頭です。
和名の「トサ」は土佐つまり高知県のことですが、福島県以南の分布です。 日本のコケ類の研究は、明治時代の、牧野富太郎博士(高知県出身)の土佐での採集調査あたりから始まっていて、和名に「トサ」のついたコケがいくつかあります。
葉状体はゼニゴケよりも暗い緑色でした。
このトサノゼニゴケも、5月24日のコケサロンで撮影させてもらったものです。
◎ 雄器托をつけた雄株はこちらに載せています。