2016.7.21.に北八ヶ岳で見たオトギリソウ属3種です。
● シナノオトギリ Hypericum kamtschaticum var. senanense
中部地方以北に分布します。 花は通常少数です。
オトギリソウ属の葉には明点、黒点などと呼ばれている油点があります。 葉を透かすとそれらが見え、同定に役立ちます。 シナノオトギリの場合は明点はたくさんありますが、黒点はほとんどありません(上の写真の場合は下の方に1つだけあります)。
● オトギリソウ Hypericum erectum
葉腋から鋭角を成して斜上する花序の枝を伸ばして花をつけますから、花の数はシナノオトギリよりも多くなります。
オトギリソウでは、ガク片やツボミの花弁にも黒点が見られます。 葉の縁の黒点もよく目立ちます。
葉を透かすと、明点も黒点も確認できます。
変異は多いものの、オトギリソウは全国の山野の草地に普通です。 こちらには大阪府の和泉市で撮ったオトギリソウを載せています。
● アゼオトギリ Hypericum oliganthum
ガク片や花弁にも黒点が見られるのはオトギリソウと同じですが、ずっと小さい植物です。
黒点が葉の縁に並びます。
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