2017-06-14

フェイジョアの花


 フェイジョア Feijoa sellowiana は南米原産のフトモモ科の常緑低木です。 日本でも関東以南で露地栽培が可能なため、果樹として栽培される他、庭木や生垣としても利用されています。


 フェイジョアの花は、咲いてしばらくは上のように花弁を広げていますが、厚みのある花弁はすぐに丸まって垂れ下がり、下のように花弁の裏側の白い色ばかりが表に出るようになります。


 フェイジョアの花は赤い色が目立ちます。 昆虫は赤い色が見えず、人が品種改良で創り出したものを除けば、赤い花の多くは鳥媒花です。 花の大きさやオシベの多さからしても、原産地ではハチドリが花粉を媒介しているのでしょう。
 白い花弁は光を反射して花のありかを教えることにも役立っているのでしょうが、この花弁には甘みがあります。 ハチドリにしてみれば、厚みがあって丸まっている花弁は餌が垂れ下がっているようなものではないでしょうか。
 フェイジョアの花は鳥にはよく見える赤い色と花弁の餌で鳥を呼び寄せ、花粉媒介をしてもらっているようです。

(撮影 : 2017.5.31. 長居植物園)

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