写真は蒴も若くてよく分からないのですが、ナガバチヂレゴケ
Ptychomitrium linearifolium ではないかと思います。 先日載せた
チヂレゴケのすぐ傍にありましたが、さすがに(?)同じ属、よく似ています。
蒴柄は黄色です。 上の写真は乾きかけで、葉が内曲しかけています。
乾き具合によって、葉の上部が二つ折りに折り畳まれる傾向にあるようです。
茎の下部の比較的短い葉では卵形の基部から線状披針形に伸びていますが、茎上部についている比較的長い葉では全体が線状披針形になるようです。 葉には大きな鋸歯があります。 中肋は葉頂に達しているようです。
葉の中部の葉身細胞は丸みを帯びた方形で、長さは7~10
μmほどです。
蒴はまだ若かったのですが、帽を無理やり脱がしたのが上です。
上は胞子です。 胞子を散らばらせるためにカバーグラス上から押したのですが、胞子が若かったために、つぶれて内容物が小さな粒子になって散らばってしまった胞子が多くありました。 残った胞子の径は 10
μmもありませんが(上の写真)、完成した胞子ではありませんから、あまり参考になりませんね。
(2017.11.8. 宝塚市・武庫川渓谷)
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