Part1 2013.12.25. からの引っ越し記事です。
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カミヤツデ Tetrapanax papyriferus は中国、台湾原産の常緑低木です。 日本では、寒いと葉が傷んで汚くなるのですが、暖かい所では常緑のまま冬を越すことができるどころか、繁殖力が強く、生態系のバランスを崩す心配もされています。
カミヤツデは「紙八手」で、葉はヤツデのように掌状深裂し、茎の白い髄からは通草紙(つうそうし)という紙を作るところからの名前です。 この通草紙は、漉いて作る紙ではなく、髄の薄片を紙のように使うらしく、少し前までは造花や書画でよく使われていたようですが、合成樹脂などに変えられて需要は減少しているようです。
カミヤツデはヤツデと同じウコギ科です。 花の時期も11~12月頃で、ヤツデとほぼ同じ頃に、ヤツデと同様、球状の散形花序を円錐状につけます。 葉も花序全体もヤツデより大きいのですが、球状の散形花序そのものはヤツデより小さく、花は密につきます。
(2013.12.22. 大阪市立長居植物園)
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